ネットによる被害から子供を守るには

埼玉県ネットアドバイザー 中野 昌子

昨年、小中学生が携帯電話の無料ゲームで他の会員のパスワードを使って他人のゲームを勝手に操り、摘発されるという事件が何件も起きました。
無料とうたっているゲームの多くはネットにつなげれば、見知らぬ人と対戦ができるのです。
これを利用して、相手のパスワードを聞きだし、勝手に相手がゲーム上で購入したアイテムを自分のゲームで使ったり、相手のパスワードを変更し ゲームに入れなくしたりといったことを、子どもがしていたのです。
子どもたちは補導、摘発され、このゲーム会社は4月から15才以下は他会員と交流できる機能を停止することになりました。

埼玉県の条例では子どもが使う携帯電話には機能制限(フィルタリング)をつけることが定められています。 しかし、ほとんどの保護者はフィルタリングには「きついもの」と「ゆるいもの」があることを知りません。
携帯電話店では保護者が申し出ない限り、ゆるいフィルタリングをかけます。前述のようなゲームを出来ないようにするには「きついフィルタルング」 が必要です。
きついフィルタリングをかけると、ある程度は有害な情報が携帯電話にはいらないようになります。しかし、フィルタリングも万能ではありません。

ネットによる被害者、または加害者になってしまうケースは年々増えているなか、もし、そのような事態になった場合に大切なことは、まず子どもが 相談できる大人がまわりにいること、そしてすぐに警察、消費者相談センターに相談することです。
自分で相手と連絡をとり、解決しようとすると、もっと大きな被害にあうことになります。これは大人でも同じです。
身に覚えのない不正請求(アダルト画面アクセスの請求が急増しています)が来た場合、直接連絡をとろうとせず、まず消費者センターに相談して みてください。 たくさんの事例があり、そこから学ぶことができます。
ネットの良い面、危険な面を大人が子どもと一緒に、学習していくことが必要だと思います。

クリックすると「警察庁/STOP!
ネット犯罪」がPDFで見られます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました