閏戸の式三番(しきさんば)(10月19日)

3丁目 浅井 嘉一

令和元年10月12日(土) 今年は10月19日(土)18:00に執り行われた。

舞台は、白い面の翁と千歳と黒い面の翁が共に三番叟を奉納。
10月第2週土曜日の夜、愛宕神社は秋祭り。境内に出店が並ぶ。
以前は9月であったが、養蚕や野良仕事で多忙のため、現在の「10月第2土曜日」に変更して執り行われている。
今年は台風の影響で開催が1週間延期され、10月19日(土)夕方、執り行われた。

式三番は、大きく千歳の舞、翁の舞、三番叟の舞と三つの要素と順番に分かれている。
式三番は、上閏戸の45歳までの若衆たちで構成され、伝統は脈々と受け継がれている。
舞台衣装の若衆たちは、千歳の経験者の拍子木を合図に愛宕神社に揃って参拝する。
舞台は、翁、千歳、三番叟、笛、太鼓、各々1名、小鼓3名、その他地謡によって行われる。
翁は白尉(はくじょう)の面で、儀礼的な舞を披露、その後に三番がやや砕けた調子で、豊年や繁栄を願うものに相応しく、種蒔きや烏飛びなど演技、 分かり易く説明してみせる。
三番叟の「鈴の段」では黒い面、黒尉(こくじょう)で千歳から鈴を受けて三番叟を舞う。

この神事には、多くの衣装や大道具、小道具、楽器類の他、貴重な「面」など欠かせなく、その管理や保存方法には気を使って一工夫、複数の家々で 分散して保管している。
不慮の事故や災害などで被災しないよう先人たちの知恵と工夫で代々受け継がれているという。

「かわら版文化財」第13号ほか蓮田市教育委員会関連資料を参考にしました。

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