ヴァチカンで歌う(11月9日)

ニュータウン在住  清水 由美子  河野 敬子

 昨年3月下旬に正式にヴァチカン国際音楽祭より、指揮者の西本智実さんに招聘状が送られました。アジアのオーケストラと合唱団では史上初めての 出演だそうです。
合唱団に所属している私たちは幸運にも書類審査を通過して、イルミナート合唱団員として参加できることになりました。
全国各地から集まった総勢300名の合唱団員は、東京、大阪で練習を開始し、11月1日には東京オペラシティコンサートホールで壮行演奏会も 開かれました。
 いよいよ演奏会の日、秋晴れのローマの空の下、2013年11月9日サン・ピエトロ大聖堂にて、グノーの「聖チェチーリア壮厳ミサ曲」、「オラショ」 (宣教師によって長崎県生月島に伝えられた祈りの歌が約450年ぶりに復元演奏)を歌い、続く10日には、サン・パオロ大聖堂にて、ベートーヴェンの 「交響曲第九番(合唱付)」を歌いました。
私たちは重厚で壮厳な大聖堂の中で厳粛な気持ちで臨みました。充分に練習を重ねてきたものの、改めて事の重大さに責任を感じ緊張しました。
西本さんの創りあげた音楽の世界に全員の心が一つに溶込み、責任感と此の上無い感動を味わいました。
 西本さんは「指揮者人生で何物にも代え難い貴重な体験だった」と力強く語っていました。私たちも夢のような貴重な体験をさせていただき、 とても幸せでした。

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