白岡八幡神社 春の例大祭

浅井 嘉一

創建1100有余年前、平安初期嘉祥2年(849年)。源氏の守護神として篤く信仰された。
令和初めての初詣、快晴のことしは凡そ3万人、境内は老若男女の参拝客で賑わった。
境内の「白岡八幡神社」、鎌倉「鶴岡」、仙台「亀岡」と共に「日本3岡八幡宮」と言われる。
また境内の「白岡天満神社」は、湯島天満宮から御分霊の菅原道夫公が祀られている。
道真公の御分霊は、全国で2カ所のみ、長野とここ白岡と言われ貴重な存在と言えよう。
恒例「春の例大祭」は、伝統的な次の行事で一年の始まりと位置づけられている。

[だるま市】 2月15日(土)
蝋梅(ロウバイ)の咲く頃、神社で繰り広げられる「祈年祭J「としごえの祭り」とも言われ、朝から繁栄と豊作祈願「だるま市」が開催され、午後厳かに献鐸の神事も執り行われる。 境内に馴染みの店が並び、大小色とりどりの「だるま」が販売され、遠路からも駆けつけ個人や企業が一年の願いを託す縁起物を求める姿は、青も今も変わらない風景である。 希望に答え「家内安全」や「商売繁盛」など手際よく金色の文字を書き込んでいました。

[馬寄せ]3月8日予定だった、馬のお祓いや関連行事は、新型コロナウイルスの為中止。
拝殿の右、境内には「神馬社」も祀られている。
その昔、活躍した農耕馬が参拝した名残りか「馬寄せ」の儀式は、いまでは貴重で珍しい。
いま農作業などもすっかり機械化され、市内では馬の姿を見ることはめったになくなった、
例年なら、神馬神社の例祭に乗馬クラブの馬も参拝、お祓いを受けた後、こどもたちに人気の“乗馬体験”は微笑ましい風景であるが、ことしは残念ながら中止された。
1、建久2年間(1190年~99年)源頼朝が奉納した名馬の霊を祀った、という説。
2、創建当時より、利口でたくましい野生の白馬がいて、その霊を大切に祀った。など長い歴史に支えられた郷土の伝統文化、世代を超え末永く引き継がれて欲しい。
*白岡八幡神社の由来と季節を告げる伝統の「としごえの祭り」の模様を伝える。
解説:板垣時夫・市文化財保護審議委員
・さいたま民俗文化研究所主席研究員
参考資料:白岡八幡神社報「八幡さま」より

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