宿題「磨く」 佐藤美文選評
・窮地こそ百戦錬磨の腕発揮
添削 百選練磨窮地こそ腕を見せ
・原石は磨き次第で無限大
添削 原石は磨き次第で光り出す
・研鑽が的を外して今の地位
添削 研鑽の的が外れて今の地位
・代々で磨いた壷は五百円
添削 先祖から磨いた壷は五百円
・美を磨くつもりの化粧的はずれ
添削 美を競うつもりの化粧的はずれ
・磨けども愚息やっぱりただの石
添削 磨いても息子やっぱりただの石
・歯も磨きパンツも替えて初デート
添削 歯を磨き髪を整え初デート
・画を磨き才能維持し百二才
添削 画を磨き日展目指す百二歳
客 技研く練習努力嘘つかず つねお
客 牙を研ぐ妻を横目に歯を磨く フジオ
客 愛してる証拠歯ブラシ借りている アキラ
客 何事も磨いて光るわけでなく うっちゃん
客 好スコア念じてクラブ磨く夜 かつひと
人 細腕でキャリアを磨き孤独好き 瑞枝
地 ライバルと切磋琢磨の進歩呼ぶ かつひと
天 玉磨き光った後に石となり うっちゃん
席題「父」 互選(句頭の数字は得点)
1 父の日に息子がくれた生ビール つねお
1 父のこと思い出すのは小言など うっちゃん
1 父の愛笑顔で説くは生きる道 よし子
1 父親の尻にも負けぬ母の腹 まさひこ
1 父親の背中で見たか宵蛍 フジオ
1 父の日に贈答届き照れ笑い うっちゃん
1 子煩悩深夜の帰宅寝顔見に 瑞枝
1 蘭作り名人気取る父の顔 瑞枝
1 その仕草知らず知らずに父譲り フジオ
6 嫌ってた父の仕草がひょいと出る アキラ