白岡オープンガーデン

 小さな門構えでも、外見はありふれた生垣でもその中はまったくの別世界でした。
深紅、赤、白、黄など様々な色、庭いちめんに這うように広がり、どこまでも蔓が延びて中には2階にまで届きそうで、赤一色の千輪もの花で作ったタピストリーを天から吊したような壮大な姿態。それがすべてばらの花です。
馥郁とした香りが辺りを包んで驚きと興奮にしばし佇んだことは一度ではありませんでした。
ガーデニングクラブ代表の池田保昭さんに誘われて参加した「オープンガーデン白岡」めぐり(5月17日)は大げさにいえばわたしには花の観賞の“大探検”でした。
「ホワイトヒルズガーデンクラブ」の会員の皆さんからこころのこもったもてなしと丁寧な説明を受けましたが、ご夫婦で何年も手入れして子どもを育てるように大事に手をかけてきたご苦労と喜びが十分にうかがえて、自慢というより誇らしげな表情が印象的でした。
「花の女王」といわれる“ばら”にはなにか魔力が潜んでいるようです。
     悠友会会員  中田 章

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