お茶のみ談話室「日米コミュニティ比較」

12月7日木曜日に3丁目在住のキャサリン・ディレンシュナイダーさんにお願いして題記講座を開催しました。米国オハイオ州出身で埼玉県と姉妹都市の関係があり1994年に来日し現在平成国際大学で英語を教えていると自己紹介があった後に本題に移りました。
米国学生の秋冬春夏、即ち四季をめぐる日常生活や行事が紹介され、我々は話を聞きながら自分たちの実態を頭の中で比較してこんな所に差があるんだと認識する方法で進めました。出席者は43名に登り、お茶談では過去最高の参加者の登録があり関心の高さが現れた講座だったと思います。

話の内容の一部を紹介しますと、秋には子供達が入学(卒業は春)する。但し、日本のような入学式は無く単に学校へ行き始めるだけ。登校は親数名がグループを作り交代で送っていく。子供たちは教材やノートは学校に置いてくる。持ち帰るのは宿題だけ。私立学校には制服はあるが公立では制服はない。卒業写真では日本のような集合写真ではなく、個人個人の写真を1ページに10-20人載せている。日本の部活は1年を通して同じ種目だが、米では季節によってするスポーツが異なる、等々。また、秋の主イベントはハロウィン、最近になって日本でも流行っている。その後に感謝祭(11月の第4木曜日)。七面鳥、イモ、パイなどを食する。日本で正月に食べるおせち料理のような感じですと。後に冬春夏と続きますが、紙面の関係で割愛します。

また、面白そうな質疑応答を次に紹介します。
①日本の特に女子学生は同じファッション(例えばルーズソックス)で個性がないが米国では?、またそれをどう思いますか?、との質問に、「米国では夫々違うファッションで個性がある。言い換えると我儘かもしれない。ただ、日本のように同じファッションだと優劣が一目瞭然となるから反って勇気がいると思う」と。
②娘さんが日本人と結婚すると言ってきたらどう対処するか?、との質問に「本人が良いと思うなら、それで良い」と。
③医療保険制度では日米のどちらが良いか?、との質問に「日本の方が良い。但し、都度病院に行き長時間待たされるのは叶わない」と。
④男女平等について、ここが日米で差があると感じる点があれば指摘して欲しいとの質問に「例えば、家庭では日本の男性は奥様から小遣いをもらういと言うが、米では口座から夫々が勝手に引き出すからそうはならない。ただ、ガラス張りだから引き出し額が多いと片方から文句がでる」と。
講師は日米の日常生活実態を知っているから出てくる話であり、聞く方として面白い内容だったと感じています。
     (総務、宇治田忠昭)

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