宿題「声」 佐藤美文選
秀 声出せど聞こえぬふりの内閣府 つねお
秀 寒空に球児の声の清々し かつひと
秀 大声の応援受けてワンチーム つねお
秀 産声で叫びたくなる万歳と たけぞう
秀 日本語は高い低いに対応す しまちゃん
秀 ぐちる妻耳に栓して聞くふりす りょうた
秀 チャンネルと音声レベル争いに かつひと
秀 民衆のすさまじい声国ゆする よしこ
秀 咳払い声調えて電話出る かつひと
秀 火の用心被災地の春まだ遠い たけぞう
秀 臭いもの裁断しろと天の声 うっちゃん
秀 アメ横の景気の声についつられ よしこ
秀 幼児は泣くのがしごとなんですよ かずみ
秀 多数決声なき声が届かない たけぞう
秀 声高に言う人だけが得をする つねお
秀 サクラにも疑惑を質す声多く うっちゃん
秀 長期政権国民の声とどかない かずみ
軸 いけないよまた母の声思い出し
席題「冬至」 互選(数字は得票数)
1 冬至の夜露天につかり星をみる かつひと
1 雨戸開けまだ暗かった冬至の日 たけぞう
1 柚子カボチャ小豆を食べて息災に かずみ
2 熱燗でおでんを食べる冬至の夕 つねお
2 祖母作る冬至南瓜のお汁粉を かつひと
3 ゆずの香に溺れるように長湯する つねお
3 晩酌の時間早まる冬至の日 かずみ
5 さりげなく湯舟に柚子が今日冬至 たけぞう
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