川柳を学ぼう 2019.12.23

宿題「声」       佐藤美文選
秀 声出せど聞こえぬふりの内閣府          つねお
秀 寒空に球児の声の清々し              かつひと
秀 大声の応援受けてワンチーム           つねお
秀 産声で叫びたくなる万歳と              たけぞう
秀 日本語は高い低いに対応す            しまちゃん
秀 ぐちる妻耳に栓して聞くふりす           りょうた
秀 チャンネルと音声レベル争いに          かつひと
秀 民衆のすさまじい声国ゆする           よしこ
秀 咳払い声調えて電話出る             かつひと
秀 火の用心被災地の春まだ遠い          たけぞう
秀 臭いもの裁断しろと天の声            うっちゃん
秀 アメ横の景気の声についつられ         よしこ
秀 幼児は泣くのがしごとなんですよ        かずみ
秀 多数決声なき声が届かない           たけぞう
秀 声高に言う人だけが得をする          つねお
秀 サクラにも疑惑を質す声多く           うっちゃん
秀 長期政権国民の声とどかない          かずみ
軸 いけないよまた母の声思い出し

席題「冬至」     互選(数字は得票数)
1 冬至の夜露天につかり星をみる         かつひと
1 雨戸開けまだ暗かった冬至の日         たけぞう
1 柚子カボチャ小豆を食べて息災に        かずみ
2 熱燗でおでんを食べる冬至の夕         つねお
2 祖母作る冬至南瓜のお汁粉を          かつひと
3 ゆずの香に溺れるように長湯する        つねお
3 晩酌の時間早まる冬至の日           かずみ
5 さりげなく湯舟に柚子が今日冬至        たけぞう

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