スペイン紀行&パリ散策

憧れのスペイン旅行
10月18日から31日まで、パリ経由でスペインに行ってきました。
最初はツアーで行くつもりで、手頃なツアーを見つけたのですが、パリに住む息子に連絡したところ「日程が合えば僕らも行きたい」とのこと。
私たちにしても孫(イトちゃん3歳)と一緒に行けるならそれに越したことはないと、ツアーをやめて一緒に行くことになりました。
ついでにと言っては何ですが、息子の嫁さんのお母様(マキコさん)をお誘いしたところ、イトちゃんはウチでは5人目の孫ですがマキコさんにとっては初孫ですし、ご主人を2年前に亡くされて独り身なので二つ返事で賛同してくださり、親子三代三世帯6人でのスペイン旅行が実現しました。
マキコさんを誘ったのは大正解で、カミさんのいい話し相手になってくれました。
私と二人ではほとんど会話もなく、いつも白けた旅行になるのですが、旅行中いつも二人は一緒でおしゃべりに夢中。
よく話しのネタに尽きないものだと感心するほど。お陰で、私はビデオや写真の撮影に専念できました。

今回の旅行は、息子が旅行計画から飛行機のチケットの手配、ホテルの予約、美術館やアルハンブラ宮殿の予約、レストランの検索、全ての代金の支払い、観光地での案内など全てをやってくれたので、私たちはただ付いて歩くだけの気楽な旅でした。
専属の添乗員兼通訳兼秘書みたいで、おまけにイトちゃんの世話と八面六臂の活躍。
本人はたいへんだったと思いますがよくやってくれました。感謝、感謝です。

機内食がグー!
18日(金)10:40羽田発パリ行きに搭乗。
離陸してしばらくすると激しい揺れ。今まで経験したことのない程の揺れで、少しビビった。
揺れが収まると飲み物に続き、機内食が提供された。
”料理人コンペティション歴代ファイナリストのシェフたちの監修メニュー”とかで、シェフの写真入りのメニューが付いていて、とても美味しい食事で大満足。今までに食した機内食で一番だったように思う。
着陸前に提供された軽食は、吉野家の牛丼。これも美味しかった。
エコノミークラスにしてはなかなかなのでは? JALさん、頑張ってるなと思った。

到着ロビーでの出来事
同日、16:40頃パリに到着。
息子の迎えが少し遅れて、到着ロビーで待っていると、人品卑しからぬご婦人(国籍不明)がゴミ箱の中からスタバのコーヒーカップを拾い上げると、やおら蓋を開けて飲み残しのコーヒーを飲み干したのにビックリ。
飲み終わるとカップをゴミ箱へ、何事もなかったかのように立ち去っていきました。

やがて息子たちが到着、イトちゃんは私たちが来ることを知らされていなかったらしく、キョトンとするばかり。
スカイプで時々顔を合わせてはいるのですが、私が抱き上げても不思議そうな顔をしていて、日頃はお喋りなのに会話をかわすまで時間がかかりました。
息子が手配してくれた白タクらしきバン(向こうでは合法なのかしら?)で市内へ。
運転手さんは、片言のフランス語で国籍不明。空港職員や売店の店員なども様々な国の人を見かけたので、フランスは”人種のるつぼ”なんだなということを実感しました。
私たち夫婦はホテルへ、マキコさんはホテル近くの息子のアパートへ。時差ボケもあり、疲れてもいたので早々とオネンネ。

スペインの食は最高!
スペインでの7日間の食事はいずれも素晴らしいものでした。
バルでのタパス、サン・ミゲル市場でのはしご食い、海鮮レストランでのイカスミパエリアなど全ての食事に満足しました。
私の口に合うものばかりで、これならスペインで充分生きていけると確信しました。
特に、イベリコハム! 私は子供の頃からハムが好きで、子供の頃の夢は”ハムを1本、一人で食べてみたい”というものだったのです。
ちょっと、しょっぱく感じる方もいると思いますが、私には程よい塩加減に感じました。
それと、パンも美味しい。少し固めのものがいいです。パンを齧りながらのワインもなかなかでした。

グラナダ行きの飛行機が…
バルセロナからグラナダへは飛行機にしたのですが、19時20分発の予定が機体を変更するとのことで3時間遅れになってしまいました。
これでトラブルは終わりではなくて、飛行途中、グラナダの悪天候により着陸をマラガに変更するとのアナウンスが…
21時頃グラナダに着くはずが、24時頃マラガに着陸。ここからグラナダへバスで1時間半ぐらいとのこと。
空港にバスが待機していると思いきや、駐車場でバスを待つこと2時間、それも7、80人の乗客に1台しか来なかった。
そのバスはグラナダ空港行きということで、市内に行く人はもう少し待つようにとのこと。
結局バスは手配出来ず、タクシーに分乗ということになり、4人ずつのグループを作ることになった。
私たちは6人なので日本人の新婚さんと組み、さらに1時間待ってようやく8人乗りのタクシーで出発。
午前4時頃にグラナダのホテルに到着。 散々な目に遭った。
なんともお粗末な対応に、航空会社の職員らしき女性が乗客に吊し上げを食っていた。
翌日のテレビのニュースで、昨夜はグラナダ周辺は記録的な豪雨で各地で洪水が発生したようだった。

アルハンブラ宮殿は入場制限あり
サグラダファミリアもプラド美術館も予約をしていったほうが待たずに入場できていいですが、アルハンブラ宮殿は予約しないと入場できません。
特に、アルハンブラ宮殿の中のナスル朝宮殿は1日に8,000人しか受け入れしないということで、30分毎に300人ずつ入場させるそうで、入場時間の予約が必要で、その時間に行かないと入場できません。
私たちもそれを旅行の1週間くらい前まで知らずに予約が取れなかったのですが、キャンセル待ちでようやく11時半の予約が取れました。
11時半頃ナスル朝宮殿の受付前に並んでいたところ、前日タクシーをご一緒した新婚さんがやって来ました。
彼らの予約は9時半と聞いていたので、見学が終わって出てきたのかと思ったら「これから見学」とのこと、9時半頃ヘネラリフェ庭園に入場して、庭園やアルカサバを先に見学してたらしい。
時間の予約はナスル朝宮殿に必要なので、ここの受付に時間までに来なければならないのです。
案の定、気の毒に彼らは受付で断られて入場できずすごすごと去っていきました。

パリでのハプニング
スペインからパリに戻って28日(月)から帰国までの3日間は息子は仕事だったので、私たち夫婦だけで行動することになりました。
パリは3回目なので特に行きたいところもなく、1日はルーブル美術館、2日間はオープンバスツアーで車窓からパリ見物をすることにしました。
バスツアーの最中に、オペラ座通りの一つ筋を入ったところに日本食の多い通りがあるので、そこで昼食をとったときのことです。
ワインを注文したのですが、店員さんが「大きいのか?小さいのか?」と聞きました。
メニューに”40cl/80cl”と書いてあったのですが”cl”の意味を知らなかったので、グラスワインだとばっかり思って「Bigger」と答えたところ、運ばれてきたのはデカンタにたっぷり入ったワイン。
”cl”はセンチリットルで100分の1リットルのことだと後で聞きました。80clを頼んだので800ccです。
カミさんは全然飲まないので、800ccのワインを一人で飲むハメに。残すのはもったいないので全部飲んだが、結構キいた。

食事が済んで金を払おうと思ったら財布がありません。
酔いもいっぺんに冷めて、あるはずのないところまで全部探して得た結論は「スられた!」。
とりあえずその場はカミさんのクレジットカードで支払い、すぐさま勤務中の息子に電話してクレジットカードを無効にしてもらいました。
ウエストポーチにカメラと財布を入れて、ビデオや写真を撮るためしょっちゅうカメラを出し入れしていたのでそのスキにやられたものと思います。
充分に注意していたつもりですが、いつどこでやられたのかさっぱり。鮮やかな手口に脱帽。
翌日、ユニクロの前で息子と待ち合わせをしていたときにも、ジプシーらしき女の子たちが数人たむろしてしきりに私たちの様子を伺っていました。
息子が「あれはスリの集団だ」と言っていましたが、なかなか離れないので一旦店内に入ってやり過ごしました。
店の入口にはガードマンがいるので中までは入ってきません。
そういえば、以前パリにツアーで旅行したときも同行の女性がスリにやられました。
それもジプシーらしき女の子たちに取り囲まれたときだったみたいということでした。
スペインもスリの多いところだとか? パリもスペインもスリにはご用心。

スマホでなけりゃ
私はいまだにガラケーなので、旅行先では使うつもりがなく、持参したものの電源はオフのままでした。
しかし、息子と嫁さんのスマホにどれだけ助けられたことか!
二人は何でもスマホで処理してしまうんですね~
美術館やアルハンブラ宮殿の予約、バス停の所在・路線・時刻の検索、レストランの検索とそのクチコミ情報などはもちろん、どこへ行くにも道順を調べてどんな小道もGPSで迷わず行けるし、空港での搭乗や美術館の入場などもスマホをかざすだけ。
息子も「小さなパソコンを持ってるのと同じだから」と言っていましたが、その利便性はガラケーとは較べものにならなということを実感しました。
私も近々スマホデビューしようかな?

こうして、トラブルや災難にも遭いましたが無事に?(無事じゃなかったのかも)旅行から帰ってきました。
帰ってから体重を測ったところ1.5Kgも痩せていたのは、旅行中に散々歩き回ったからか?
またの機会を作るためにも体力を維持しなければと思って運動に励んでおります。

吉川


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