「雉」は日本の国鳥である。白岡近隣の畑や森で時々見かけることはあるが抱卵しているところを見る事は殆どない。綺麗な羽を持ちキーンと鋭い声で鳴くのは雄であり、雌は目立たない地味な色である。大金さんが借りている農地の真ん中に雉が営巣し抱卵しているのを見つけたのは6月中旬である。
雉の営巣⇒抱卵⇒孵化⇒成鳥になるまでの奮闘記を記録に残せば面白いブログが出来るのではないかと思い大金。三上共同で作成したものである。
○令和2年6月17日(水):雉の出現
ジャガイモを掘っていたところ30cm離れた足元からバタバタと大きな音が発生、ビックリ!! 雉の雌鳥が巣から離れ周辺で私に向かってクァックァッと威嚇している。周囲を見たところ巣があり薄褐色でピンポン玉大の卵8個があり抱卵していたのです。早速スマホでシャター!!
○令和2年6月22日(月):雉の観賞会
午前中のテニス終了後、テニス仲間の大金、三上、山下三人で雉の抱卵観賞に畑へ行く。直ぐ近くに住宅があるのに畑の畝にジッと動くことなく卵を抱えて守っている姿は感動的である。羽は土や作物の蔓と混ざって簡単には見つからない。保護色になっていることが良く分かる。親鳥は昼の間は殆ど巣を離れることがなく、カラスが帰ってから餌を探しに行くようである。三人で巣を見ながら「このままだとカラスなどに卵が狙われるよ。何かいい方法は無いの?」「網で囲おうかな」・・・外野席は気楽なもの。
○令和2年6月24日(水):カラス襲撃
午後2時頃見守りに行ったところカラス5羽が周辺を取り囲んでガアー、ガアーと凄まじい奇声をあげていた。「一羽で相手は多勢」で防御一方、そこで
私が加勢、カラスは人の姿を見て数10m退去して情勢を伺っている。巣を良く見ると8個あった卵が7個に。1個はカラスに盗られたのだろう、巣の周辺にハエが飛び交っていた。作業をしながら夕方まで見張っていたのでカラスは退散。薄暗くなり親鳥は安心したのか、巣を離れ餌を求めて低空飛行で数100m先の餌場へ・・・・
○令和2年6月25日(木):防鳥ネット新設
心配なので早起きして現場へ・・・カラスの声はするが近寄っていない・・・
巣の周辺に支柱をたくさん立て8mの防鳥ネットで取り囲み、幅40cmの出入口だけを残した。(大金さんご苦労様でした)
○令和2年6月26日(金):卵の見学
11時親鳥は餌を求めに行ったのか不在・・卵は7個で健在で
ホット安心。
親がいない間に卵を見てもらおうと三上に電話「今なら親鳥がいないので卵が見られるよ」。自転車で数分後に現地到着。早速巣の処に行く。「アレ!
もう親鳥が抱卵しているよ」「エッ、さっきまでいなかったのに親鳥は誰か来ると察したのかな?」残念、無念。次の機会に期待。
*雛が産まれる迄何日かかるのだろう? 雛はどこで育てるのだろう?
成鳥になれるのは何羽くらい?・・・などなど知りたいことが山積み。
いつまで観察記録は続くやら?
写真1:巣の中の卵は8個
写真2:カラスに襲われ卵が7個に
写真3:近くに住宅が見える畑の畝に造った巣で抱卵中の母雉
写真4:卵を懸命に守る母雉
写真5:支柱と網で囲った防鳥ネットの中で抱卵する母雉
大金 益三 三上 敦敏
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