今回は、3月31日木曜日6時半に清久西池集合とした。菖蒲町(「現在久喜市)30数年間やってきた管理釣り場だったのが3月をもって清久大池とともに閉鎖される。最終日とあっていつもより客は多く見受けた。
参加は、内田さん、後町さん、高薄さん、田中の4名。田中は数日前に餌、浮子を購入し準備したに拘わらず忘却し遅参、9時に竿出し。高薄さんは、竿を15尺、18尺の2本を新調して臨んだ。
気温は20度に上昇し春のぽかぽか陽気、桜は2~3分咲きといったところであった。来週初は桜満開となろう。清久桜通り、元荒川岸部の桜も見頃となり、絵など描くには最高であろうと気分も浮きだつ。
さて釣果の方は、当釣り同好会始まって以来はじめてのことだが、全員がオデコ(注1)を食らった。他の客もほとんどがじっと浮子を眺め、大きなバラケ餌をつけては何度も挑戦している状態であった。内田さん、高薄さんは用事があったりして、10時ころには引き揚げ。後町さんと田中は清久大池にも別れを告げようとそちらに移った。アタリは何度かあったが、釣り上げるまでには到らなかった。
最後には田中は竿を納め、後町さんの傍に座り浮子の動きを二人で眺めながら、へら釣り談義に及んだ。ひとつ隣の若い人は15尺くらいの竿で浅タナで竿をしならせよく釣り揚げていた。彼の帰り際に釣果を聞いたら「釣果3枚、アッパー(注2)が4枚だった。」と。彼はなかなか正確に表現するものだと二人で感心した。
「ヘラにはじまりヘラに終わる。」との諺どおりヘラブナ釣りは奥が深い。少年時代の小川や用水路でのマブナ釣りから始め、その後は海釣り(岸部、岸壁、船釣り)、でもその後年老いてからはヘラ釣りに戻る。その通りの道を歩んできた気がする。ヘラ釣りは奥が深い。竿・浮子の選択、エサの配合、バラケ具合の調整、タナの取り方、アタリの取り方などで釣果に影響、うまい下手が生じる。
今回は、判ってはいると思ったヘラアブナ考を記して次回の春のっこみ時期の釣りに期待しよう。
(田中記)
注1:オデコ・・ヘラを1枚も釣り上げることができなかったときのことを言う。
注2:アッパー・・・ボクシングでいうアッパーカットのことで、ヘラブナの口のアゴ下から針が突き刺さって釣り上げたときのことをこう表現する。競技会の場合は、針が口の内側から突き刺さったときのみがOKであり、アゴしたからの場合はカウントしてはならないことになっている。