宿題「星」 佐藤美文選評
秀 八百長と見せず上手に星を貸す アキラ
秀 タウン誌の星占いにヒント読む 瑞枝
秀 折り込みで目星をつけてスーパーへ かつひと
秀 この星は有象無象のせめぎあい まさひこ
秀 雄弁家図星を指されだんまりに 瑞枝
秀 星の位置いつもと違う終電車 かつひと
秀 寒さ故輝きを増す冬の空 まさひこ
秀 仮面とれ堕ちれば哀れスターの座 かつひと
秀 郷愁にかられ仰いだ星の空 まさひこ
秀 星ひとつ味の良さより店構え つねお
秀 経験に勘をくわえて目星つけ うっちゃん
秀 三つ星がなんぼのもんや妻の味 アキラ
軸吟 ふる里へ繋がっている空の星 美文
席題「メモ」 互選(句頭の数字は得点)
1 年ととも頭脳がメモに置きかわり うっちゃん
1 査察には証拠となるかメモ記録 よし子
1 秘書のメモ棒読み答弁大臣 かつひと
2 手のひらにメモったはずが汗に消え アキラ
3 メモを置きこのまま家出してみたい 瑞枝
3 メモ書きが増えるばかりでまとまらず 瑞枝
3 会議メモ読めずに困る人のクセ うっちゃん