第14回釣り行き結果

全員参加のそろい踏みであった。当日は暦のとおり朝から冷え込み、桟橋には霜が降りて凍りつくくらいの寒さであった。
「凍ってますから滑らないように注意してください。」との数度にわたる管理員の声のもと、私たちは思いのポジションまで進んだのであるが、途中でTさんが足を取られスッテンコロリン。幸いにも、池には飛び込まずに免れたが、何とも危ない場面であった。
つぎには、これもいま考えてみても極めて危ない事件が起こってしまった。Yさんが竿を振込始めて3投目の時だったらしいが心臓の異常を覚えて、管理事務所で机に突っ伏し額に汗をし、激しい胸の痛みを訴えた。驚いた私たちはすぐに救急車を呼び近くの久喜総合病院へと送り、ご家族も駆けつけ、直ちにカテーテル手術、精密検査を行って貰った。その結果は血管詰まりも無く原因不明であるが、大事には至らずに済んだ。本人も元気を取り戻したとのことで、今後服薬などののケアは必要とのことだが、まずは無事でよかった。痛み訴えてから病院に行くまでが早かったこと、心臓専門医がすぐ駆けつけ処置をしてもらったことなど本当に幸いであった。
 釣りの方は、Uさん、Tさん、田中は午前中に引き上げ結果は坊主(注1)。喰いアタリがほとんど無く、50人余りの釣り客もほとんど竿の絞りは見られずの状況であった。こんな中でもさすがの後町さん、3時まで頑張り、釣果5枚と立派な成績を収めた。宙釣りはダメで底釣りに変え、餌はグルテン(注2)、段差(注3)は35cmであったとのこと。
 とにかく今回は、高齢の私たちにとって、渋いそしてきわどい1日となった。これからは、日ごろの生活態度と危険を避ける心がけがより重要だよとの天のお声を聴いた気がする。お互いに心してゆきたいと思います。
注1:坊主とは、1枚も釣りあげず残念な場面をいう。
注2:グルテンとは、じゃがいもなどデンプンをベースにした餌のことをいう。
注3:段差とは、上針(バラケ餌)と下針(喰わせ餌)との距離をいう。バラケ餌に寄せたヘラブナがどのあたりで喰いついてくれるか?その距離を想像して釣り師は工夫を凝らすのです。
このときの詳細セットは、重りから上針までが20cm、下針までが60cm、底に5cm這わせているので実際の段差は60-20-5=35cmとなります。さすがに考えておられます・・・。
     (田中記)

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