小山歴史散策

 新型コロナウィルスの完全終息ではありませんが、やっと緊急事態宣言が解除され適度の運動も必要なことから延期していた小山歴史散策を6月21日に実行、29名で散策してきました。
梅雨の時期ですが、ラッキーなことに朝出かける直前に雨が止み、散策中は曇り空で暑くなく最高のコンディションでした。

 さて、白岡から北上して利根川を渡った古河は下総の国です。その先にある小山は、下野の国の最南部に位置します。鎌倉・室町時代、この地域は平将門を討伐した藤原秀郷の子孫である小山氏の拠点でありました。戦国時代には親族結城氏の勢力は続いたものの小山氏の勢力は衰えていました。西暦1600年に徳川家康が大軍を率い会津の上杉征伐に出かけた際、小山で石田三成率いる西軍が決起したとの情報を得て、軍議(所謂小山評定)を開き、会津征伐の中断と軍勢のUターン西上を決定し、関ヶ原の戦いで西軍を打ち破り天下を取りました。このように歴史の大転換に繋がった評定があった場所があり、面白い歴史情報が満載の処でした。

 残念ながら曇り空のため日光連山は見えませんでしたが、思川堤防から見ると眺望が開け素晴らしい景色です。また、小山の名産品として紹介があった有名な結城紬。なぜ小山で結城紬とは?と思いましたが、元々小山/結城の界隈のお百姓が作っていたものを江戸時代に結城の領主が技術をもった職工を招き特産品として仕立て売り出すようになってからこの界隈のものを結城紬と言われるようになったそうです。

 次回は、9月に栃木県壬生町に歴史散策に行きます。興味のあるからは声掛けして下さい。
(歴史散策クラブ-宇治田忠昭)

コメント

タイトルとURLをコピーしました