5月30日(土曜)、今回は3度目となる円良田湖とした。メンバーは後町さん、高薄さん、山岸さん、田中の4名で臨んだ。朝は7時に現地集合、竿を出す場所は、今回はオカッパリ(注1)はやめて、常幹桟橋の先端にした。最初は北風の向かい風気味のため少し厭だった(注2)、そのうちに風の向きが変わって浮子は手前に寄せられなくなって好都合になった。
ただし、、ジャミ(注3)が多く悩まされることしきりであった。タナは1本から2本くらい(注4)が喰いあたりがよく見られた。この日も高薄さんは浅いタナではやばやと釣りあげた。この日の成果は、後町さん14枚、高薄さんと私田中が2枚、山岸さんは坊主であったが氏は動じず餌を工夫し水面の浮子を眺め1日を過ごすのを重畳とされる真の太公望である。
何しろ前日は、3・11に匹敵するくらいの震度4~5の地震でヘラブナもきっと驚かされての故であろう喰い渋った。
(田中記)
(注1)”オカッパリ”とは河川沼湖の岸辺で自己の持込みの釣り台をセットして釣る方法です。これに対して”桟橋”とは、水面に張り出した桟橋であり、この場合は、竿受けがセットできる木枠が取り付けられており、釣り人は釣り台を持ちこまなくてもよいので便利です。
(注2)”向かい風”が嫌われるのは、投げ込んだ浮子が手前の自分の方に流れ寄ってきて釣り糸がたるんでくるので、浮子の動きに瞬時に合わせて釣りあげる際にうまくゆかぬからです。浮子と竿の穂先までの距離は1mくらいにして恒に張り気味にしておくのが反応の良い合わせに都合がよいのです。
(注3)”ジャミ”とは、ヘラ釣りの時によくつかわれる言葉で、餌のまわりに寄ってきて餌をつつきまわる小魚のことです。
(注4)”タナが1本”・・浮子から餌までの長さ(深さ)をタナと言い、1本とは継ぎ竿の1本の深さに合わせることを言います。1本半といえばその深さに浮子を合わせるのです。ヘラは水温によって深く潜ったり浅瀬に浮いてきたりします。釣り師はヘラの居そうな域をめがけて餌を垂れこんでゆくのです。