Ｓさんの恩返し

　１２月の寒い日に白岡高校でレッツクリーン白岡が開催された時のことです。高校の正門に向かう途中で、自転車を押している若い女性に声をかけられました。「いつもお世話になります。」「あっ、こちらこそ」。返事をしたものの見覚えのある顔なのですが、名前がでてきません。でも恰好をみると、今日のゴミ拾いに参加するのかなと思い「ゴミ拾いですか、今日は寒くて大変そうですね」と調子を合わせていました。

　悠友会のメンバーが揃っているか幹事が確認を始めました。名簿があり、さっきの方以外はほとんど知っている方だったので、えーと誰だっけなと私も名簿をみました。するとそこにＳさんの名前がありました。Ｓさんは足が悪いのでレッツクリーンに来るはずはありません。あっ。私は一瞬で理解しました。さっきの方はＳさんの代理で来られたＳさんの家のお嫁さんで、クラブの日にいつも車でSさんを集会所まで送ってくれている方です。すると回覧に登録した時から、自分の代理でお嫁さんがくることになっていたのです。
　クリーン活動が終わってから、声をかけました。「悠友会員でないのにレッツクリーンに参加するなんてえらいですね。なかなかできないことですよ。」するとこんな答えが返ってきました。「いつも悠友会の方にお世話になっているので、こんな時に恩返しをしようと思って」。私がＳさんとそのお嫁さんに敬意を評したのは言うまでもありません。
　レッツクリーンは誰が見てるわけでもない地味な活動ですが、知らないところでこんな風に考えて参加してくれる方がいます。悠友会に参加して活動している皆さん、あなたもお世話になっている悠友会に恩返ししてみませんか。
　　　　　（広報企画　　吉井）