蓮田歴史散策 ~歴史散策クラブ~

 11月15日土曜日の秋晴れに今年最後の歴史散策として20名で蓮田市に行ってきました。蓮田と言えば、黒浜貝塚群(市役所裏)、埼玉県緑のトラスト保全第11号地の黒浜沼、元荒川の桜堤など良く知られている散策地がありますが、今回はそれほどではない下蓮田・辻谷地区(蓮田駅から南の綾瀬川までの地区)の散策、とは言っても結構盛沢山でした。

御存知ですか、東北本線が蓮田を通るようになった後、大正時代に開通した蓮田と岩槻を結んでいた武州鉄道があったのを。江戸時代に岩槻は城下町であり人も多く商用で蓮田から人力車で出かける人が多かったからのようです。現在の浦和止まりの埼玉高速鉄道を岩槻、更に蓮田まで延伸するという計画はどうもその歴史から来ているのかもしれません。

天台宗の末寺の慶福寺には大きな彼岸桜があり毎年3月下旬が見頃とか。また、さほど遠くない所に神亀酒造、有名な酒蔵で酒の好きな方なら大ファンがいるはずです。蓮華院は蓮田の地名の起こりと言われていますし、寅子石は親鸞の直弟子の真仏法師に対する供養のため建てられた青石塔婆で中でも名の知られたものです。何トンもあるもので秩父から運んできたと聞き、重機の無い時期にさぞかし大変だったと思います。

白岡にもありますが、宇都宮線の車内から見える見沼代用水と綾瀬川の立体交差(瓦葺掛渡井、現在は川の下を潜るサイホン型)、上尾市側になると東縁と西縁の2つに分岐、また用水路に沿って桜並木があり春の開花時期は多いに楽しめそうです。江戸時代は水運しかないため界隈には茶屋や料亭があったとのことです。それから室町時代の武将の蓮田館跡を見て蓮田駅にもどり解散、有志はビールとラーメンで反省会を行いました。

次回は来年4月2日で桃祭りの時期に古河歴史散策を行いますから期待していて下さい。

 (記:宇治田)

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