第18回釣り行き結果 H28.4.26 間瀬湖

 本庄児玉の西の山道に入り少し行ったところで木の間に湖が見えた。間瀬湖である。私たちふたり(後町さん、田中)は湖畔の道路の傍らに車を寄せて停め、ガードレールをくぐって湖岸に降りた。気温は12℃くらいで少しうすら寒く感じた。それでも今日は昼間25℃くらいの夏日と予想されていた。

釣り台をセットし竿受けを取り付け準備に入ったのは6時半ころ。「ホウホケキョ」と付近の茂みから鳴き声。続いていろんな鳥の鳴き声が絶え間なく続いた。聞き惚れる。しかし中にはけたたましく我が物顔に鳴く鳥もいる。
周りは一斉にふきだした木々の若芽で鮮明な萌黄色で取り巻いてくれている。湖面は濃緑色で波も立たず静かである。足元の水は見事に澄んでおり点在する石ころの間には金魚藻が楽しげに漂っている。こんなきれいな水と自然の藻たちにはしばらくお目にかかっていない。数十年前の少年時代の故郷の川を思い出す。

小鳥の声はいろんな種類で、そのシンフォニーは実に見事で聞き惚れてしまう。ラジオ深夜便のあと朝方に時折いろんな鳥のさえずりを聞かせて鳥の名前を教えてくれるのだが、一向に覚えきれずにいる私である。鳥名を知っていたら楽しみはもっと深くなるだろうとも思った。

本来は乗っ込みのヘラ釣りに来た二人だが釣りのことはそっちのけでしばしは豊かな自然に圧倒され、えさの調合など釣り準備のほうはおもむろになった。ともに竿を振り出したのは7時も回っていた。
いきなりのバク釣りを期待していたのに、同じように岸辺から竿を出している付近の10名ばかりの釣り人は全く竿をしぼる様子すらない。岸辺にはブルーギルの子供たちが遊泳している。これではエサ取りもさぞかしであろうと覚悟したがこれには意外に邪魔されることは少なかった。

1時間半あまりは浮子の動きはあるものの食い当たりをとれずに、ともに1枚も揚げることができなかった。しかしタナの深さ、えさの加減、食いの浮子の動きなどに徐々に慣れて、最初に後町さんが1枚揚げた。ともに調子を出し、最後には、田中が28枚、後町さんが25枚とまずまずの釣果を収めることができた。
ヘラは全般に小型できれいなヘラであった。おなかの膨らんだヘラにはお目にかからず、産卵はもうちょっと先であるかと思わされた。

今回の釣り方は、寄せて釣るという典型的な夏の釣りになったが、釣果のことよりも静寂の中に身を置き、時折鳴きあう鳥の声を聴きながら、無心に浮子をみつめ時の過ぎるのを忘れる’ヘラ釣りの醍醐味’を味わうことになったありがたい1日でした。
内田さん、高薄さん、山岸さんは欠席であったが、次回はまた一緒に楽しみたいと思います。
     (田中記)

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