お茶のみ談話室 ~日本製紙㈱芳賀会長~

7月22日、今年度最初でありますが、45名もの多くの参加者を得てお茶のみ談話室を開催しました。講師は2丁目在住で一部上場会社日本製紙(株)現役会長の芳賀さんです。「日本製紙東日本大震災復興と製紙業の今後」と題して同社石巻工場の震災からの復興と製紙業の現状と抱える問題を話して頂きました。
ニュータウンの仲間は長く且つ種々の経験を持っていますから、それらを話して頂ければと思い、お話して頂くことを依頼しますが、中々首を縦に振ってくれないのが実態で、幹事の悩みの種であります。一抹の不安を持って芳賀さんに依頼しましたらお忙しいに拘らず快諾して頂き有難い限りでした。

お話しの内容は、
● 紙の需要は世界的に未だ伸びているが、専ら中国を始めとする新興国で伸びているのであり、欧米日本はデジタル化や少子化の影響を受けピークアウトして減少している。
● 紙業界も例外ではなく会社統合合併が頻繁に行われ、日本の業界では日本製紙と王子製紙の2大会社が市場の半分を占めている。
● 宮城県石巻工場で震災による津波のため多大な被害(1000億円に上るとか、、)を受けたが、従業員一丸となって半年後には生産が再開でき、1年後には完全復旧できた。
● 鉄の数倍の強度で重量は数分の一、夢の新素材セルロースナノファイバーの開発に取り組んでいる。
など、面白く且つ興味の湧くものでした。

1時間ほどの説明の後、真夏の最中ですからビールで講師/参加者が喉を潤しQ&Aに移りました。
資源の枯渇の可能性に関しては、古紙をリサイクルしている上に熱帯地方での植林が上手くいっているし、シベリアの針葉樹林があるから問題はないと。中国など新興国における公害問題も高度技術を使った設備の導入により解決されつつあると。他に同社関係会社の件に関する質問や大きく日本の政治官僚についての質問も飛び出しましたが、一つ一つ分かり易く丁寧に答えてくれていました。 芳賀さん、大変ありがとうございました。
(悠友会、宇治田忠昭)

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