私は兄の7歳の誕生日の日、「12月16日」に生まれました。それが最初の偶然です。
子供の頃の兄弟の誕生祝いは、父のボーナスが出た後の日曜日、隣町のデパートで買い物し、クリスマスも併せて外食で祝うのが恒例で、プレゼントは新年の晴れ着でした。したがって12月16日に祝ってもらう事はありませんでした。
また60歳の誕生日が会社の忘年会と重なった時、「本日は私の誕生会を盛大に開いてくれてありがとうございます。」と冗談スピーチを言ったら、「私も今日誕生日です。」と女子社員、もう一人48歳になった社員もいて、3人の誕生会も兼ねる事になりました。その時は40人足らずの参加者で12月16日生まれが3人、しかも全員B型という偶然です。
ところで私の名前は、渡邊 惠(わたなべ めぐみ)です。常に女性と間違えられてきました。新婚旅行の時は、空港手荷物検査時にチケットを見て「女性二人じゃないか!」と咎められたり、電話帳で調べたのか破廉恥電話が夜中にかかってきたり、女性向けダイレクトメールがよく送られてきます。悠友会入会時には、夫婦揃って婦人サロンに登録されたこともありました。
でも世の中は狭いもので、同姓同名の男性に出会ったのです。その人は取引先の方で、電話では「渡邊さん」と知っていましたが、直接お会いし名刺交換してビックリ、「渡邊 惠」と「渡邊 惠」の交換でした。しかも読みも「わたなべ めぐみ」で、「けい」でも「めぐむ」でもなかったです。しかも歳が近そうなおじさんでした。
その後も20年近い仕事の付き合いが続き、ある12月の初旬「渡邊 惠さん」の車に乗って現場に向かう途中の車内で、渡邊さんが「来週、私の誕生日なんですよ。」と、私が「まさか16日じゃないよね?」と、「え!どうして分かったの、12月16日だよ。」と、まさかまさかの驚きです。車内にいる二人が、「渡邊 惠 12月16日生まれ 血液型B型」という嘘のような偶然です。
同姓同名、同誕生日、同血液型、ここまで同じだと驚きを通り越し、気持ち悪くなりました。二人の「めぐみ爺さん」の違いは、彼が2歳上で、髪の毛が有ることくらいです。
これが「渡邊 惠 12月16日の偶然」です。
渡邊 惠
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