宿題「登る・昇る・上る」 佐藤美文選評 ３月９日
・人生は這いつくばって行く人生
添削 人生は這いつくばってよじ登る
・下駄箱に未練心か登山靴
添削 下駄箱に未練を残す登山靴
・登りつめ我が頬つねり夢心地
添削 上り詰め社長の椅子の夢心地
・富士登山銀座か新宿歩くよう
添削 富士登山銀座渋谷を歩くよう
・木登りをする木も無しの都会っ子
添削 木登りをする木も知らず都会の子
・垣根越し愛をそそがれ登下校
添削 垣根越し挨拶交わす登下校
・木に登り柿を落として子も落ちた
添削 木に登り取ったけれども渋い柿
・登り坂言うのがつらいこんにちは つねお
・アルプスの登山電車と美少年 瑞枝
・百名山登りそこねた数数え フジオ
・登っても新たに見える別の峯 うっちゃん
・山のぼりこのまま空に昇りたい 千秋
・長年の努力のはてが登り口 うっちゃん
・登り竜アベノミクズに陰り見え かつひと
・湯気のぼる鍋のむこうに君がいる 瑞枝
・頂点にたどり着いたが友は無し アキラ
・登りつめ離したくないトップの座 つねお
・煽てられ登った木から降りられぬ アキラ
軸吟 八合目もう一息の汗を拭き 美文
席題「口」 互選
・開票を待たず出口で結果出る かつひと
・人事案秘密であるが口すべり うっちゃん
・口答え今はメールで倍返し つねお
・息遣いだけが聞こえる電話口 アキラ
・辛口の評論聞かぬソチ五輪 フジオ
・口答えするなと言えば倍返し かつひと
・口止めの後に必ず尾ひれ付き フジオ
・トイレから口笛洩れる年金日 アキラ
・口説かれてその気にさせて肩すかし 千秋
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