宿題「流れる」 佐藤美文選評
秀 雲流れ降り続く雨無情なり つねお
秀 哀調を帯びる流しの裏通り かつひと
秀 「ひよっこ」が流れて朝の旗振りへ たけぞう
秀 せき止めたあとに無残な木々の山 つねお
秀 大雨に暮らし流されもらい泣き 瑞枝
秀 流行に流されまいと意地を張る たけぞう
秀 凡ミスで流れが変わる勝負事 まさひこ
秀 夜夜中星が流れる夏の空 しまちゃん
秀 決断を流れの中でする政治 うっちゃん
秀 平和だが気になる北の流れ弾 まさひこ
秀 急流が都政の澱み押し流す かつひと
秀 速報と流れるテレビ目をこらす よし子
秀 傲慢が流れを変えた議会選 うっちゃん
軸吟 せせらぎの音ふる里の夜が更ける 美文
席題「七夕」 互選（句頭の数字は得点）
１ 短冊に願いは一つ健康と よし子
１ 間に合わぬ年に一度の願い事 かつひと
１ いつまでも胸ときめいて星祭り 瑞枝
１ 短冊に絵馬よりレベルちょっと下げ たけぞう
１ 飾りの美七夕の宵夢心地 よし子
１ 織女星年に一度の面会日 しまちゃん
１ 田舎でもめったに見れぬ天の川 つねお
１ 年一度デートはいつも川の側 まさひこ
２ 願い事笹に吊るした小さな手 つねお
２ 欲張りで沢山吊るす願い事 まさひこ
２ 七夕は豪雨のために忘れられ うっちゃん
２ 孫子らの幸せ祈り短冊に かつひと
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