第16回釣り行き結果 ~釣り同好会~

 今年は例年よりも暖か気味の冬季であるようだが、ヘラブナとお友達の私たちには、それでもまだ水温は上がらずにへらは湖底にはりついてじっとしているに違いない、いくら美味しい餌が付近に漂ってきても目も口先も向けてこないだろうなんて想像している。
そんなわけで、1月の釣り行きはすっ飛ばしてしまった。そんな気分に充満しきっている幹事役の私は、会員の皆さんに何の音沙汰もなしに月末を迎えようとしていた。まさにその時に熊谷在住の後町さんから、「みなさん、やる気があるのでしょうか?」とメールにて?付きの檄が飛びこんできた。

 これではだめだ!と思い直し、皆さんに連絡したところ、昨年末体調不調の山岸さんを除く全員4名の賛同を得て、4年に一度の閏日(2月29日)に、清久大池に6時半に集合することになった。
せっかく作った釣り同好会を継続しようとの心意気からである。なかでも、このところ坊主続きの高薄さんは、「今度は何が何でも最低1枚は釣り上げる。その好結果の折には竿を1本新調する。」と言明して臨んだ。有言実行で、底釣りの渋い釣りであるにもかかわらず、見事に2枚を釣り上げた。うち1枚は手元の玉を潜り抜け逃がしたようだが、1枚は確かに手中に収めた。

 冬の釣りは底釣りで、えさを水面から5~6m下まで沈め、その位置でヘラを寄せ、ほんの小さな食い当たりに反応した浮子の数ミリの微動を認めて合わせ釣り上げるという高等技術を要するので大変なことである。にも拘わらず、この日集中していた高薄さんはさすがである。感服!感服!

 当の私 田中は、また坊主であった。清久大池は久喜市の市営であるが、赤字経営を市議会で指摘され、この3月で閉鎖されることになっている。そのこともあって、私は、思い出の場所思い出の台座に席をとり竿を出し名残を惜しんだ。まさに湖面は波もなく鏡のよう、まさに明鏡止水のここちで浮子を眺めていた。小さな当たりはあったのであろうが、大きな浮子と大きなおもりのセットで臨んだためか、私には当たりはほとんどわからず。それでも1枚釣り上げてきたのだが、桟橋の下に潜り込まれてばらしてしまった。
 当日の竿頭は後町さんの5枚、内田さんは2枚だった。

 いずれにしても何とか年が明けての第1回釣り行き、通算では16回目の釣り行きであった。 ”継続は力なり”で本年もみんなで継続してゆきたいと思う。
     (田中記)

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