オーロラに会いたくて ~ノルウェイ12日間の旅~

  一昨年の11月中旬、ノルウェーの湾岸船、フッティルーティンに乗れば、オーロラが出たとき船内放送で教えてくれるというので、はるばる行くことに。

 ノルウェーの南にあるベルゲンから北上し、北極圏を超え、最北端ノールカップまで行き、また往路を戻る12日間の船旅。オーロラが出たらすぐ甲板に出られるように6階建ての最上階のキャビンを予約。サンフラワー号位の大きさで640人乗りの、飛鳥などと比べると小さな船なので、フィヨルドのような細い湾に入って行けて、対岸の景色も楽しめる。港々で貨物を下ろし又積んで次の港に寄るという貨物船を兼ねているので、乗客は1日に数回、下りて観光ができる。その都度いろんな遠足があり、有料で案内してくれる。私達は、地図をもらって、雪のちらつく中、簡単な山登り、水族館や教会などを散策して楽しんだ。また、北極圏内では犬ゾリにも乗せてもらった。船内でも飽きないように毎日、体操や、ノルウェーの案内などをビデオを見せて説明してくれる。その他の時間は広いロビーで無料のコーヒーや紅茶を飲み、雄大な景色を眺めながら本を読んだり、編み物、ジグソーパズルなどしている人もいた。

 北極圏を超えるといよいよオーロラが期待できる。オーロラは北欧からカナダまで結ぶ巨大な一つの輪になっていて我々はその一部を見ているそう。船内放送で「ノーザンライト(英語でオーロラ)が見えます」と流れると、上着を着込んで甲板に出て頭上を眺める。往路で1回、帰路で2回見ることが出来た。巨大な白いカーテンが連なり、かすかにピンクやブルーの色が付き、ユラユラと光が揺れて1時間以上飽きずに観ていられ皆大感激。肉眼だと白く見えるが、ソニーやニコンの高級カメラで覗くとグリーンライトが揺れて本当に綺麗。私のバカチョンカメラでは白いかげろうが写るだけだったので、高級カメラで撮ったオーロラの写真をパチリと撮らせていただきました。
   梅澤 京子

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