幸多かれ

 昨年は喪中葉書が二十二枚も届いた。こんなに多数は初めてのことだった。内容と逝去平均年齢を見ると、どちらかの親を亡くしたのが九人でその逝去年齢平均は九三歳、兄弟を亡くしたのが七人で八一歳、伴侶を亡くしたのが二人で七五歳、もっと悲しいことに我が子を亡くしたのが二人で三七歳、本人そのものが昇天したのが一人で私と同年齢七〇歳ということであった。確かに一昔前に比べると高齢化が伺える。親の世代と言えば、戦争経験その他でご苦労があったろうと労いたい。伴侶や我が子を断腸の思いで送った方々には衷心よりお悔やみするしかなかった。
また昨年は三月の大災害発生で、自然の猛威は多くの尊い人命を一挙に奪い去ってしまった。原子炉は便宜をもたらす半面、大反省の必要があることを悟らされました。まさに震撼の思いの一年であった。今年こそは幸多かれと数倍に思う年の暮でした。白岡ニュータウンにも安穏な生活が展開されますよう心よりお祈りしたい。 
(田中正敏)

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